どうも、予備試験2回連続短答落ちのファッション法学徒Sです。今日は、予備試験の短答合格にどのくらいの価値があるかを検討したいと思います。
結論から言うと、私個人的には予備試験の短答合格には一面では価値があるが、他面ではないという歯切れの悪いことしか言えません。まずは、価値があると言える理由を説明したいと思います。
勉強の成長度合いを実感できる
やはり短答の点数がそれなりに伸びたり下がったりすれば、自分が1年間にどれだけ成長できたかを実感できると思います。なので、1年前受からなかった人が、翌年に合格できれば、それなりに知識がついて成長したのだなと実感できるので価値があると思います。
論文合格可能性が低い人の一つの目標にできる
また、論文の合格可能性が明らかに低い人が、とりあえず今年は短答だけは受かろうという形で一つの目標にすることができるという意味で価値があります。それで計画通り受かれば、少なくとも短答に合格するための勉強方法に関しては間違っていなかったと自分の中で自信を得ることができますからね。
短答合格だけではまた1年やり直し
ここからは価値がない理由の説明になりますが、短答に受かっただけでは結局1年また勉強のやり直しになってしまいます。最終合格を見据えて勉強を継続している人はいいと思いますが、短答に受かるための勉強だけを続けて、とりあえず今年も短答だけは受かっておこうという守りの姿勢に入ってしまったらずるずる勉強期間が長引くと思います。
ただ、これに関しても短答合格が人生の趣味、毎年の楽しみだという人はそれでいいと思います。年間1万7000円くらいの趣味だと考えれば、まぁ安いですし、人の趣味には誰もケチはつけられませんからね。私も短答落ちをネタにしてこれからブログを書いていく人間なので、あんまり人のことは言えません笑笑
行政書士や宅建の方が価値がある
短答合格はしたが、例えば他の資格が何もない場合、他の資格持ちに比べて短答合格が価値があるかというと、私はないと考えます。いろんな求人サイトを見ても、行政書士や宅建資格持ちを重宝する求人はあっても、予備試験短答合格を重宝する求人はありません。
例えば求人ボックスという求人サイトで検索してみたところ、求人数はワード別でこんな感じになっています。
予備試験 短答 22件
行政書士 5442件
宅建 47763件
ビジネス実務法務検定 696件
(以上は2月18日時点)
これを見ればわかりますが、予備試験の短答に受かるより、ビジネス実務法務検定の方が客観的な価値はあるのです。
これは当たり前と言えば当たり前でしょう。予備試験自体がそもそも論司法試験を受験するための単なる受験資格にすぎませんから、その受験資格を得るための試験の短答に受かっただけという事実に価値づけするのは難しいのです。
なので、すでに他の資格を持っている方が予備試験合格を目指す手段として短答合格を目標にするのは良いと思いますが、単に短答合格を繰り返したところでそれ自体に価値はないでしょう。強いて言えば、ロースクール入試の一つの判断材料になるらしいという点が、一番大きな客観的な価値でしょうね。
まとめ
以上、さらっと書きましたが、宅建や行政書士、ビジネス実務法務検定を持たない限り、単に予備試験短答合格だけでは価値づけするのは難しいというのが私の結論です。もちろん、自分の個人的な目標設定や、司法試験予備試験村における点数アピールという意味では価値があると思いますが、よほど暇な人でない限りそんなことに興味は持てないでしょう。
これを書いている私が2年連続短答落ちですが、多分今年も受けたら落ちるでしょうね笑
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